こだわり釜めし(和田山駅)を食べた記録

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こだわり釜めし(和田山駅)・・・これは絶品!しかもホカホカ状態で食べられる

全国の駅弁屋さんの中で、とにかく一度食べてみたかったのが、和田山駅の福廼家(ふくのや)さんの駅弁です。現在は但馬の里和牛弁当と、ここで紹介するこだわり釜めしの2種類のみの取り扱いとなっています。

特にこのこだわり釜めしは予約制ですし、和田山駅現地でしか買う事が出来ませんから、事前に「覚悟」を決めて、和田山駅まで出向かねばなりません。和田山駅への行きにくさなども考慮すると、まさに「駅弁界の秘境」とも言える駅弁ではないでしょうか。

こだわり釜めしの掛け紙

こだわり釜めし


今回は福廼家さんのお店で購入して、目の前の小公園で和田山駅と播但線の車両を眺めながら、こだわり釜めしを食べさせていただきました。駅弁としての外観や中身の具体的な様子は、以下の動画からご覧ください。

本当は播但線に乗ってから食べようと思ったのですが、渡された釜めしが出来立てほやほやのホカホカ状態だったので、急きょ予定を変更して駅前公園で速攻で食べちゃいました。




購入データ(今回、私が購入した時の記録です)
購入場所 JR和田山駅前徒歩1分の、福廼家のお店で購入。(和田山駅の喫茶店和光は休業中のため、福廼家さんにて購入してください)
購入日時 2017年4月6日、午後10時くらいに購入。営業時間は8時から18時。無休。
価格 値段失念。1000円くらいだったはずです。
ラベル
表示

こだわり釜めしのラベル表示
(添加物が極めて少ないのも特徴です。こういう駅弁が一番美味いです。)

製造・
販売
福廼家総合食品有限会社
兵庫県朝来市和田山東谷204
079-672-2018
http://www4.hp-ez.com/hp/fukunoyajp/page2
(たくさん掲載されていますが、2種類のみの販売です)





釜めし駅弁としては、私は西日本ナンバーワンだと思う


動画でもご覧いただけますが、改めてこだわり釜めしを眺めてみます。さりげなく、但馬地方の名物が満載の駅弁となっています。まさに駅弁が食文化でもあることを、教えてくれます。

ご飯の上に乗っているのは、但馬の里和牛弁当にも使われている牛肉煮、栗の甘露煮、海老煮、松茸煮、山菜煮、そして丹波の黒豆ですね。陶器の蓋を開けると、想像よりも豪華な気分にさせてくれました。

メインの牛肉煮に関しては、但馬の里和牛弁当のページにて、感想を書きます。本ページでは、牛肉煮以外の部分にスポットを当てて、感想を書いてまいります。

こだわり釜めしの中身


こだわり釜めしでユニークなのは、何といっても丹波の黒豆。独特の存在感を、釜めしに与えている雰囲気です。この煮豆、甘さが控えめであり、豆本来の味をかなり感じられる一品でした。こってり気味の牛肉煮がメイン食料理ですから、それと「喧嘩」しないように作られていますね。

こだわり釜めしの黒豆


こだわり釜めしのセールスポイントの1つにもなるのが、5切れほどはいった松茸です。昔と違って今は松茸は超高級食材ですから、これがこんなにも入っているだけで大いなる価値があるというものです。松茸の香りが十分に残り、歯ごたえもそこそこあり、満足しました。

こだわり釜めしの松茸


栗の甘露煮です。私は最後に食べました。デザートを食べるかのように。牛肉煮の脂が比較的多い駅弁なので、最後にデザート風なもので口の中をさっぱりとさせる事ができて、なかなか良いです。

こだわり釜めしの栗の甘露煮


そして、ご飯。何が「こだわり」の釜めしなのかというと、お客さんの来店時間に合わせて、このお釜で直接、ご飯を炊いてくれる事です。これは非常に素晴らしく、他の駅弁業者ではほとんど不可能に近いと思います。

それを敢えてやるところに、福廼家さんの心意気、みたいなものを感じます。今回は、ちょっと炊き加減が柔らかすぎるなと感じましたが、それよりも炊き込みご飯の味付けが素晴らしい事!

おかずを脇にどけてご飯を眺めてみると、その黄金色の色艶に軽く感動を覚えました。味付けの深みは、ゴボウからきているのだな、と思いながら食べます。ご飯だけで食べても、じゅうぶんに美味しいです。

割合あっさりめに炊いてあるので、但馬の和牛煮がこってりしているのと上手くバランスが取れて、最後まで全く飽きずに食べる事が出来てしまいます。

こだわり釜めしの炊き込みご飯


こだわり釜めしを食べると、多くの人が感動する、おこげです。直に炊き上げているからこそ、味をたっぷりと浸み込ませたおこげを堪能できるのですね。

こだわり釜めしのご飯のおこげ


あっという間の完食でした。私、お腹が空いていないと食べられないタイプなのですが、こだわり釜めしはそんな事は全く関係なく、まさに別腹のごとく食べる事が出来てしまいました。

おこげの「跡」の付いた釜を見ていて思いました。ご飯をかなり軟らかめに炊いているのは、おこげの部分までしっかりと食べられるような配慮なのだろうなと。

自宅で釜から直にご飯を炊くと、おこげはカチカチに固い状態になり、箸で簡単には取ることはできなくなります。駅弁でそれをやるとちょっと困ったことになるので、そこまで考えて、おこげを軽く箸で食べられるように、あえて柔らかくしているのだろうなと。

こだわり釜めしを完食


食べ終わって、とにかく大満足の駅弁でした。東の峠の釜めしにならぶ、西の横綱クラスの釜めし駅弁だと感じました。まさに、西日本ナンバーワンです。

1つ1つ直に炊き上げる全国唯一の「こだわり」の釜めし。テレビでもっと取り上げられても良い駅弁です。なんとか上手にマスコミを使うなどして、ネームバリューを上げて欲しいなと強く感じます。

この釜めしを食べるだけのために、和田山駅に来る価値があります。天空の城の竹田城のような有名観光地も近隣にできたので、それとタイアップするなどして、なんとか上手い具合にこだわり釜めしが売れる方法は無いものかと、つい応援のために妄想をしてしまいますね。


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