境港水揚げかにめし（松江駅）を食べた記録

先日レビューを書いた境港水揚げかにみそかに寿しと同時に、松江駅の駅弁業者「一文字家」さんから宅配でお取り寄せしたのが、この境港水揚げかにめしです。今回はさらに、出雲神話街道ごきげんべんとうも取り寄せましたので、合計3つの駅弁を堪能したことになります。

境港水揚げかにめしの外観はこちら。蟹のイメージにピッタリの、赤い外箱になっていますね。これから蟹の駅弁を頂くのだという、「決意」のようなものが湧いてきます。作り手も食べる者も、真剣勝負になりますね。




なおこの駅弁は季節限定で、10月から3月に販売です。更に、要予約となっています。この駅弁を食べる際には、販売状況にどうぞ注意くださいね。

蟹だけでなく、炊き込みご飯までが絶品の駅弁は珍しい

では、外箱を取り、プラスチック容器の蓋を取り、写真を撮ったところからご覧いただきましょうか。先ほどの外箱も含めて、赤一色です。かにみそかに寿しと同様、蟹の身の豊富さに、思わず頬が緩みます。

じっと眺めて、同じ山陰本線は鳥取駅のかにめしと無意識に比較する自分がいます。あちらは蟹爪が入っている代わりに、蟹の身の部分が、松江駅よりも少ないと思いました。蟹の足の部分を含めると、もしかしたら松江駅の方が食べごたえがあるかもしれません。




ほれ、この通りです。奥出雲の醤油と地酒でさっと湯がいた蟹の身は、紅ズワイガニとは思えないほど豊潤な味わいです。見事だな。




蟹のほぐし身の部分です。わずかに中心部が盛り上がっています。たっぷりの蟹の量が実に嬉しいですね。こうやって豪快に盛り付けてくれると、気分が高揚します。




なお、副菜は最低限に蒟蒻煮とサツマイモの素揚げです。サツマイモの素揚げは非常に珍しい副菜ですね。面白い事に、一日近く経過すると、揚げ物というよりはスイーツのような味わいでした。




こうやって、蟹を頂くのは、幸せだなと思う以外の感想を思いつきませんね。




ところで、ラベルには「隠し味として赤貝が入っている」旨、書かれていました。どんなものかと楽しみに食べたら、炊き込みご飯の中から、こんな大ぶりな赤貝がゴロゴロと出てきて仰天しました。隠し味と言うから、てっきり気が付かない程度に入っているのかと思いましたよ！

これって、凄く良心的じゃないですかね。この赤貝とゴボウで炊き上げた炊き込みご飯が、非常に美味いんです。駅弁でここまで美味しい炊き込みご飯は、少ないと思います。

その貝のエキスをたっぷりと吸ったご飯に、紅ズワイガニをたんまりと乗せて頬張る気分と言ったら、もうたまりませんね。酒好きの人は、ビールや日本酒などと共に味わいたい駅弁だと思います。こりゃー、一本取られたな、この勝負。




今回のお取り寄せ購入で、松江の一文字家さんのファンになったかもしれません。こんな美味しい駅弁は、この先もずっと続いてほしいと心底思いました。色々と難しい事はたくさんあると思いますが、食べる事によって、今後も応援したいと思います！

（2017年2月9日、松江の駅弁業者、一文字家さんから通販で購入。1150円。）

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