鰊（にしん）みがき弁当を食べた記録

ワタクシ、高校生だった30年前に鰊みがき弁当を、初めていただきました。内地（当時茨城県人）でニシンを食う習慣など無いので、生まれて初めてのニシン。

当時から有名駅弁だったので楽しみにして頂いたそのお味は、「しょっぱくて不味い」でした。特急列車の車中でいただきましたが、半分残して捨てたのを鮮明に覚えています。

「あんなのを食う人がいるとは信じられん！」、マイナスのイメージのまま暮らすのは実にイカンという事で、トレインビューのロワジールホテル函館に宿泊した翌日、函館みかどさんの店頭で、迷いに迷った挙句（なにせたくさんあるので）、やはり恨みを晴らそうという事で、鰊みがき弁当を選びました。




（特急スーパー白鳥の車内で、いただきました）


30年前に食べた当時は、ニシンが入ってた事しか覚えていなかったのですが、カズノコも入っていて、ニシンとカズノコの取り合わせから、「海の親子めし」と言われているとのことですね。これは、駅弁を開けてみて、カズノコがデカくてとても驚きました。




実はワタクシ、そんなにカズノコは好きではありません。それで以前に食べたときは余計に美味しく思わなかったんですね。でも今度はどうでしょうか？　




身欠きにしんを箸で切ってみると、想像より軽く身が分かれます。それを口にしてみると、甘辛の煮つけが口に広がります。しょっぱい事はしょっぱい。以前と変わらぬしょっぱさ。が、ご飯と一緒に食べると、これがまた美味いんだな。

で、僕の好きではないはずのカズノコをさらに一緒に口の中に押し込んで、モグモグと食べますと、これがまた想像をはるかに上回る味覚でした！

しょっぱいニシンとプリプリの味わいのカズノコと、主食のコメ。この3つが混然一体となった味わいは、最近の食卓では到底味わう事の出来ない存在ですね。

あんなに不味いと思っていた駅弁を、一気に完食してしまいましたよ！　確かに毎日こればっかり食べてたら、これはもう高血圧への道だなとは思いますけど、なぜかまた食べたいと思うんですね。




今はもう、上の写真を見ているだけで、よだれが出てきます。変に癖になる駅弁だと思いました。末永く残ってほしい、日本の伝統の味です。ぜひ一度、ご賞味あれ。お値段的にも満足！

⇒参考：こっちも美味い！留萌駅の幻の駅弁「にしんおやこ弁当」


（2015年5月23日、函館駅で購入。880円）

函館駅周辺の、鉄道の見えるホテル一覧

鰊（にしん）みがき弁当が売られている、函館駅周辺のトレインビューホテルは、下記の通りとなります。私は車中で駅弁を食べましたが、トレインビューしながら食べるのも良いです。

ホテル・ラ・ジェント・プラザ函館北斗（新函館北斗駅）	北海道新幹線、函館本線	新函館北斗駅隣接、北海道新幹線の唯一のトレインビューホテル。
フォーポイントバイシェラトン函館	函館本線	JR函館駅目の前。非常に便利な立地。JR線は駅の奥側でやや見にくい。
ルートイングランティア函館駅前	函館本線	JR函館駅徒歩2分。非常に便利な立地。

この駅弁屋さんの公式ホームページ