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母恋めし(母恋駅)・・・北海道らしい味付けの、最高に美味い手作り駅弁
北海道室蘭市、母恋駅の超有名&大人気の駅弁と言えば、母恋めしです。私は全国で駅弁を食べ歩くのが大好きなのですが、どうしても今まで母恋めしを食べる機会が無く、ずっと心に引っかかってきました。(1日40食限定なので余計に買いにくいのです)
そんな中、JR北海道が苦境に立たされ、留萌本線の一部が消え、日高本線も動かず、今かろうじて運行されている区間も、多くが消失してゆく可能性が大です。
何としても北海道の消えゆくローカル線に乗らねばならない、そして同時に、今度こそ母恋めしを食べたい!・・・という事で、早々と廃止が決まったJR石勝線の夕張支線の惜別乗車を兼ねて、ついに母恋めしと対面する機会を得ることが出来たのでした。
なお参考までに、母恋駅のある室蘭市における唯一の鉄道が見えるホテルは、ホテルルートイン東室蘭駅前になります。母恋めしを探訪する際の、足掛かりとしては最適だと思います。
では、能書きなど省略しまして、さっそく母恋めしの記録に入ります。今回は確実に母恋めしをゲットしない事には、何をしに北海道まで来たのか意味が分からんことになりますから、あらかじめ電話予約をしておきました。(電話番号等は本ページに掲載)
東室蘭から乗ったキハ40の室蘭行き鈍行列車を、1つ手前の母恋駅で乗り捨てました。まさかこの駅に駅弁があるとは、関心の無い人には全く想像の出来ない、寂れた雰囲気です。
母恋駅の外観です。どこに行っても素寒貧とした作りが大半のJR北海道エリアにおいては、珍しく歴史を感じさせる駅舎となっていました。右端に、駅弁売り場が見えますね。
外からでも購入できますが、やはり駅舎の中の駅弁売り場のほうが雰囲気が有ります。母恋めしだけを売っているのかと思ったら、いろいろとお土産物も置いてありました。
母恋駅の入口から待合室に入って、駅のホーム側を見て、駅弁売り場などをパノラマ写真で撮影したところです。中がどうなっているのか、少しは想像できるかなと思って撮影。画像が左右に動きますからご覧になって下さい。
この日は11月下旬でしたが、地元の埼玉県の真冬よりも寒かったです。ストーブが暖かかった。
母恋めしの売り場をじっと眺めます。まだ午前10時過ぎなので、豊富に母恋めしが陳列されていました。もうこの場で購入したいくらいです。
驚いたことに、若い中国人観光客が、母恋めしの売り場の写真を撮っていました。最近は中国人旅行者も、爆買いとは明らかに異なる旅行の仕方をするようになっています。中国語表記が出来れば、お土産物などは日本人を相手にするよりも商機が多いような気がします。
母恋駅を存分に眺めて満足した私は、この後、歩いて隣の室蘭駅に向かいました。寒かったです。歩いて20分ほどでした。風の強いところなので、天気が悪い日は、待ってでも列車を使った方が良いでしょう。
さて、予約した母恋めしを受け取りまして、室蘭本線を直進して追分駅から石勝線に入り、夕張駅を往復したのちに、札幌市の手稲区にある手稲ステーションホテルに宿を取りまして、その部屋で、心待ちにした母恋めしを賞味させていただきました。
まず、母恋めしの外観は、当ページの冒頭をご覧ください。柔らかい不織布に包まれた、温かみのある外観になっています。不織布を開封すると、以下のように、掛け紙に相当する「いかにも持ち帰りたくなる」母恋めしの掛け紙が、旅に出ている気分を盛り上げてくれます。
紙を取り、容器を開けますと、このような中身になっていました。なんとまあ、こじんまりと「いい感じ」を漂わせた駅弁だこと! ホッキ貝がとても目を惹きます。
動画でご覧になると、より雰囲気が分かると思います。
目を惹くホッキ貝、その裏側にも、ホッキのおにぎりが入っていました。ナイスアイデア。
母恋めしを食べながら、サッポロビールに日本酒です・笑。日本酒は寝台特急北斗星の食堂車グランシャリオでも提供された「男山」です。懐かしいなと思って、つい注文。
入っているものは、ホッキのおにぎりが2つのほか、煮卵、プロセスチーズ、茄子の漬物です。食後にはハッカ飴まで入っていて、これはまさに北海道らしいサービスですね!
そしてやはり、ホッキめしですよ。ブツ切りにしたホッキ貝で炊き込んだご飯と共に、おにぎりにしています。想像よりもずっと迫力のある姿でした。
「これは旨いに決まってる!」と直感して食いつきますと、ホッキ貝の味わいと共に、「ああ、ここは北海道だなあ」としみじみと感じるような、強めの甘味が舌に広がりました。
北海道って、茶碗蒸しに砂糖を入れるくらい、食べ物は甘口なんですよね・笑。北海道民の妻なんて、赤飯に甘納豆入れるんですよ。「北海道ではこれが普通だ」と言って。私からしたら甘い赤飯なんて信じられない食べ物で、仰天しました。
そういう北海道民がいかにも好きそうな、なんと蜂蜜入りの、けっこう強めの甘口なのでありました。なるほど、そういう味わいで来たかと。
はるばる内地から買い求めるとその甘口は旅情を誘いますし、現地の人にとってはこれこそがしっくりくる味でしょうから、ちょうど良い出来栄えなのであります。
という事で、今どきの駅弁と違って、全て手作りで作られた、添加物皆無な母恋めしは、とにかく最高の駅弁でした。すっかり気に入りました。ぜひまた食べたいです。
最後に、母恋めしの容器を開けた時に入っていた、母恋めしの説明書きを、転載しておきますね。業者さんのホームページが無いので、重要な情報になります。
(2016年11月28日、室蘭駅で購入。1188円。)
・・・金額は「いい母」と読ませているんですね。お値段を改訂されたようですが、これは仕方がありません。これからも、この素晴らしい駅弁を、末永く製造・販売していただきたいと思います。
母恋めしを製造しているのは、室蘭市の母恋めし本舗さんです。確実な購入には電話予約が欠かせません。前日までに、下記にて電話予約をしましょう。私が電話を入れた時は礼儀正しい応対で、とても好感が持てました。
電話番号:0143-27-2777
https://www.bokoimeshi.com/
それと、以前は販売していた室蘭駅と東室蘭駅では、2021年現在、母恋めしの販売は無くなりました。非常に残念です。特に、特急停車駅の東室蘭で買えないとなると、母恋めしの入手は限りなく難易度が高くなったと言わざるを得ません。
そんな中、JR北海道が苦境に立たされ、留萌本線の一部が消え、日高本線も動かず、今かろうじて運行されている区間も、多くが消失してゆく可能性が大です。
何としても北海道の消えゆくローカル線に乗らねばならない、そして同時に、今度こそ母恋めしを食べたい!・・・という事で、早々と廃止が決まったJR石勝線の夕張支線の惜別乗車を兼ねて、ついに母恋めしと対面する機会を得ることが出来たのでした。
なお参考までに、母恋駅のある室蘭市における唯一の鉄道が見えるホテルは、ホテルルートイン東室蘭駅前になります。母恋めしを探訪する際の、足掛かりとしては最適だと思います。
ここが、母恋駅の駅弁売り場です
では、能書きなど省略しまして、さっそく母恋めしの記録に入ります。今回は確実に母恋めしをゲットしない事には、何をしに北海道まで来たのか意味が分からんことになりますから、あらかじめ電話予約をしておきました。(電話番号等は本ページに掲載)
東室蘭から乗ったキハ40の室蘭行き鈍行列車を、1つ手前の母恋駅で乗り捨てました。まさかこの駅に駅弁があるとは、関心の無い人には全く想像の出来ない、寂れた雰囲気です。
母恋駅の外観です。どこに行っても素寒貧とした作りが大半のJR北海道エリアにおいては、珍しく歴史を感じさせる駅舎となっていました。右端に、駅弁売り場が見えますね。
外からでも購入できますが、やはり駅舎の中の駅弁売り場のほうが雰囲気が有ります。母恋めしだけを売っているのかと思ったら、いろいろとお土産物も置いてありました。
母恋駅の入口から待合室に入って、駅のホーム側を見て、駅弁売り場などをパノラマ写真で撮影したところです。中がどうなっているのか、少しは想像できるかなと思って撮影。画像が左右に動きますからご覧になって下さい。
この日は11月下旬でしたが、地元の埼玉県の真冬よりも寒かったです。ストーブが暖かかった。
母恋めしの売り場をじっと眺めます。まだ午前10時過ぎなので、豊富に母恋めしが陳列されていました。もうこの場で購入したいくらいです。
驚いたことに、若い中国人観光客が、母恋めしの売り場の写真を撮っていました。最近は中国人旅行者も、爆買いとは明らかに異なる旅行の仕方をするようになっています。中国語表記が出来れば、お土産物などは日本人を相手にするよりも商機が多いような気がします。
母恋駅を存分に眺めて満足した私は、この後、歩いて隣の室蘭駅に向かいました。寒かったです。歩いて20分ほどでした。風の強いところなので、天気が悪い日は、待ってでも列車を使った方が良いでしょう。
母恋めし・・・室蘭が生んだ名作駅弁
さて、予約した母恋めしを受け取りまして、室蘭本線を直進して追分駅から石勝線に入り、夕張駅を往復したのちに、札幌市の手稲区にある手稲ステーションホテルに宿を取りまして、その部屋で、心待ちにした母恋めしを賞味させていただきました。
まず、母恋めしの外観は、当ページの冒頭をご覧ください。柔らかい不織布に包まれた、温かみのある外観になっています。不織布を開封すると、以下のように、掛け紙に相当する「いかにも持ち帰りたくなる」母恋めしの掛け紙が、旅に出ている気分を盛り上げてくれます。
紙を取り、容器を開けますと、このような中身になっていました。なんとまあ、こじんまりと「いい感じ」を漂わせた駅弁だこと! ホッキ貝がとても目を惹きます。
動画でご覧になると、より雰囲気が分かると思います。
目を惹くホッキ貝、その裏側にも、ホッキのおにぎりが入っていました。ナイスアイデア。
母恋めしを食べながら、サッポロビールに日本酒です・笑。日本酒は寝台特急北斗星の食堂車グランシャリオでも提供された「男山」です。懐かしいなと思って、つい注文。
入っているものは、ホッキのおにぎりが2つのほか、煮卵、プロセスチーズ、茄子の漬物です。食後にはハッカ飴まで入っていて、これはまさに北海道らしいサービスですね!
そしてやはり、ホッキめしですよ。ブツ切りにしたホッキ貝で炊き込んだご飯と共に、おにぎりにしています。想像よりもずっと迫力のある姿でした。
「これは旨いに決まってる!」と直感して食いつきますと、ホッキ貝の味わいと共に、「ああ、ここは北海道だなあ」としみじみと感じるような、強めの甘味が舌に広がりました。
北海道って、茶碗蒸しに砂糖を入れるくらい、食べ物は甘口なんですよね・笑。北海道民の妻なんて、赤飯に甘納豆入れるんですよ。「北海道ではこれが普通だ」と言って。私からしたら甘い赤飯なんて信じられない食べ物で、仰天しました。
そういう北海道民がいかにも好きそうな、なんと蜂蜜入りの、けっこう強めの甘口なのでありました。なるほど、そういう味わいで来たかと。
はるばる内地から買い求めるとその甘口は旅情を誘いますし、現地の人にとってはこれこそがしっくりくる味でしょうから、ちょうど良い出来栄えなのであります。
という事で、今どきの駅弁と違って、全て手作りで作られた、添加物皆無な母恋めしは、とにかく最高の駅弁でした。すっかり気に入りました。ぜひまた食べたいです。
最後に、母恋めしの容器を開けた時に入っていた、母恋めしの説明書きを、転載しておきますね。業者さんのホームページが無いので、重要な情報になります。
母恋の語源はアイヌ語の「ポク・オイ」ホッキ貝の沢山ある場所の意味です。また、室蘭民話「チケウの海親子星」では飢えに苦しむ村人のためにチケウの海(地球岬)に食べ物を探しに来たコタンの長老夫婦が神様の宝物、金屏風を盗みに来たと勘違いした番人に殺されてしまいました。長老夫婦を探しに来た娘の話しを聞き、間違いと分かった神様は村人にたくさんのホッキ貝を与えました。アイヌの村人たちは、娘が何日もかかって、おとうさん、おかあさんを探し歩いたあたりを「母恋」と呼ぶようになりました。 室蘭郷土料理コンクール最優秀賞受賞「母恋めし」をもとに、おかあさんの味を大切に、心を込めた手作り駅弁(母恋駅)です。サンドイッチの手軽さに話題のクンタマ(燻製たまご)、縄文チーズを組み合わせた、おやつ感覚で食べられるお弁当です。ホッキ貝等の食材は出来るだけ地元近隣のものを使用し、化学調味料、添加物は一切使用していません。 |
(2016年11月28日、室蘭駅で購入。1188円。)
・・・金額は「いい母」と読ませているんですね。お値段を改訂されたようですが、これは仕方がありません。これからも、この素晴らしい駅弁を、末永く製造・販売していただきたいと思います。
母恋めしの予約方法・・・室蘭駅と東室蘭では販売が終了
母恋めしを製造しているのは、室蘭市の母恋めし本舗さんです。確実な購入には電話予約が欠かせません。前日までに、下記にて電話予約をしましょう。私が電話を入れた時は礼儀正しい応対で、とても好感が持てました。
電話番号:0143-27-2777
https://www.bokoimeshi.com/
それと、以前は販売していた室蘭駅と東室蘭駅では、2021年現在、母恋めしの販売は無くなりました。非常に残念です。特に、特急停車駅の東室蘭で買えないとなると、母恋めしの入手は限りなく難易度が高くなったと言わざるを得ません。