鮭の焼漬弁当(新潟・新津駅)を食べた記録

●参考になりましたら、シェアしていただけるとサイト運営の励みになります!

鮭の焼漬弁当・・・最高レベルの「郷土風」幕の内弁当

昭和25年発売のスーパーロングセラー駅弁として、新津駅と新潟駅、そして最近では東京駅や大宮駅でも見かけるのが、鮭の焼漬弁当です。今回当サイト管理人は、ホテルアルファーワン新潟に宿泊した翌日、駅から徒歩数分の新潟駅まで立ち寄って、いくつか買い求めた中の1つがこれでした。

新潟駅の駅弁売り場は、在来線の改札口に向かって右奥にあります(改札口から出てきた場合は、左奥)。下記写真のような売り場がありますので、すぐに見つかると思います。

新潟駅在来線西口駅改札前の駅弁売り場


売り場の正面から撮影したのは、下記のような感じになります。「駅弁」ののぼりが目立つし、まず見逃すことは無いでしょうね。

新潟駅在来線西口駅改札前の駅弁売り場


で、実は管理人、新潟駅で駅弁を購入するのは、初体験になります。迷いに迷った結果購入したのは、このページに記載の鮭の焼漬弁当の他には、鮭の焼き漬けをたくさんいれてさらにほぐした駅弁、焼漬鮭ほぐし弁当、それとやはり超名物駅弁のえび千両ちらしです。(他に、えんがわ押し寿司を購入、これがまた美味かった)

鮭の焼漬弁当の外観、掛け紙
(歴史を感じさせる駅弁の掛け紙ですね)





鮭の焼漬弁当を開封すると、どんな感じなのか? 味は?


長いこと「一度は食べてみたかった」駅弁ですが、中身はどうなっているのでしょうか? 実は肝心の焼き漬けが一切れしか入っていない事を知っていたので、単なる幕の内弁当に過ぎないと思って、特に大きな期待をせずに、封を開きました。



鮭の焼漬弁当の中身


で、「本当に皆が言うほど美味しいのかしら??」と多少の疑問を抱きつつ、鮭の焼き漬けを食べたところ、ズーン!と脳天を杭打ちされるほどの衝撃が走りました。

う、う、美味い・・・・」。そして鮭を食べるとついついご飯が自動的に口の中に入ってきます。新潟の地魚といえば鮭ですが、これを焼いて秘伝のたれに一晩漬けこんでできるという焼き漬けが、これほどまでに美味いとは知りませんでした

で、卵焼き。幕の内風のお弁当の定番ですが、今や卵焼きメーカーから仕入れて、ただ単に並べただけでしょ?と言いたくなるような卵焼きがはびこっている中、新潟の駅弁屋、三新軒さんの作る駅弁の卵焼きは、「本物」です。

これぞ卵焼きの王道と称しても良く、全く甘過ぎないので、タマゴ本来のおいしさを噛みしめながら、鮭の焼き漬けでややしょっぱくなった口の中が、中和される感じがします。

そして口の中が「クリアー」になったら、今度は筋子です。筋子はけっこうしょっぱいのですが、このしょっぱさによってまたまた白米が口の中に自動的に運ばれます・笑。いったいこの駅弁、どうやってこんなにも人を操るんでしょうかね・笑

鮭の焼漬弁当の鮭の焼き漬け、卵焼き、筋子


口に運ばずにはいられない白米ですけれども、これがまた絶品なんだ。前日までに秋田駅の駅弁の白米のベチョベチョさ加減に往生していた私には、特に感動モノでした。いくらでも箸が進みます。

しょっぱいのを食べると今度はまた甘めのものを食べたくなるのが人情で、次にかにコロッケに箸を進めます。・・・と、これがまた美味くてね。

コロッケだけでひたすら食べたらおそらく、飽きが来ると思います。しかしながら鮭の焼き漬け、筋子、卵焼き、それに加えてコロッケが1つある事が、非常に効いています。なんだか計画的犯行のごとく、コロッケを食べた後は今度は鮭の焼き漬けに箸を勧めるという、「無限ループ」がここに完成します。

豆の煮つけやお新香が、良い箸休めになってくれます。白米が美味いと、箸休めも大変に効果的なものなんだなと知ります。新潟のコシヒカリを駅弁で食べるという用途向けに、よく考えられて炊き上げられたものだと想像しますね

鮭の焼漬弁当の新潟コシヒカリ


あまりに勝手に箸が進むので、あっという間に完食ですが、最後にとっておくのが、パインです。パインの缶詰なんて、どこから見てもパインの缶詰なのであって、それ以上でもそれ以下でもない存在としか思えません。

ところが!鮭の焼き漬け等々を全て食べ終わってからパインを食ったときの感動は、非常に大きかったです。やはりお弁当の塩分がそれなりに高いんだと思うのです。それで口の中が少し「痺れて」いるタイミングでパインを食べた時の驚きは、表現しきれませんね。

うお~~」と一言唸って、食べ終わると同時に、手と手のしわを合わせて「しあわせ~」となりました。このような駅弁を長らく守ってきた駅弁屋さんに、感謝しかありません。日本の幕の内風のお弁当の中では、最高クラスの味わいだと思います。また食べたい・・・・。


(2015年11月16日、新潟駅で購入。1050円)最近は東京駅や大宮駅でも売っています。


この駅弁屋さんの公式ホームページ情報

http://www.ekiben.or.jp/sanshinken/
(三新軒さんの駅弁の一覧です。新潟三新軒とか、分社化した3つの三新軒があるので、ややこしいですが、管理人の頭の中では全て三新軒です。HPがきちんと存在するのは新潟三新軒さんだけです)


乗って楽しい列車旅

鉄道クレジットカード・鉄道ファン御用達のカード

地域から選ぶ

その他の特集コンテンツ