カシオペアのパブタイムで座席について食事する方法

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大人気の「カシオペア」で、パブタイムに一番で乗り込んだ方法

このページでは、現在も運行中の「カシオペア紀行」と、以前に走っていた「寝台特急カシオペア」における、ダイニングカーのパブタイムを利用する際の注意点を記します。

人気のカシオペア
(写真は上野駅に入線したところ。相変わらず、大人気の列車です。)


パブタイムは気軽に利用できることからかなり人気が高く、カシオペア紀行に運行が変わった今でも、非日常感のあふれる空間として、大人気を誇ります。気まぐれで食堂車を訪問しても着席できない可能性もありますから、どうかこのページを参考にして頂いて、確実に利用して下さいね。

カシオペアのパブタイムに、絶対に着席して食事にありつく唯一の方法
「カシオペア紀行」でパブタイムの一番乗りをした記録
カシオペアの定期運行時代にパブタイムを利用した記録





カシオペアのパブタイムに、絶対に着席して食事にありつく唯一の方法


まず確認しておきたい点です。食堂車のスタッフが僕に話してくれた、パブタイムの攻略に必要な点は、次の2つになります。シンプルですが重要です。

●パブタイムの1時間前になると、並ぶ人が現れる
●パブタイム開始時に来たのでは、まず食事は難しい



わざわざ高いお金を支払って乗りにきて、1時間前から行列するなんて、話しが変すぎます。いまどき流行っているラーメン屋でさえ1時間も並ぶなんてことはありませんから、いかにパブタイムのサービスがいかれているか(人気が高いか)分かると思います。



「カシオペア紀行」でパブタイムの一番乗りをした記録


まず最初に、一番最近にカシオペアのパブタイムを利用した話から。2019年の秋に念願のカシオペア紀行に乗車しました。「カシオペア紀行でめぐるゆったり東日本周遊4日間」という豪華なプランで、初日の夜にパブタイムが設定されました。

上の項で記したパブタイム利用の攻略法に加えて、今回はツアーの添乗員さん(何度もカシオペア紀行に乗車)にヒアリングして、「やはりカシオペア紀行のパブタイムは相当な人気である」と確認をしておりました。

「発車したらすぐに行ったほうが良いですよ」というアドバイスを受け、カシオペア紀行に鶴岡駅(羽越本線)から再乗車した際、自分の個室に戻らないで、発車前にダイニングカーに直行しました。

すると、まだパブタイム営業開始のアナウンス前なのに、「もうご利用いただいて大丈夫ですよ」と予想外の対応があり、一番乗りで直ちにパブタイム利用ができました。その一番乗りから飲み食いした様子までを動画にまとめましたので、まずはご覧ください。




今回、パブタイムのメニューが、次の項で記した「当時」に比べて大幅に減っているのに驚きました。食事系のメニューが減らされていて、カレーライスしかありませんでした。

でも、基本的にカシオペア紀行では夕食が用意されるので、敢えてパブタイムに食事を提供しなくても良い訳です。こういった合理化ならば、理解できます。

それよりも、パブタイムがガラガラ状態に近かったのが大いに驚きました。あれだけ混むと思い込んでいたのに、逆でした。どうしてそうなったのかを考察した結果は・・・。

カシオペア紀行のパブタイム


と、その前に、パブタイムで食べたものを写真にて。グラスワインです。白ワインとロゼ。

カシオペア紀行のパブタイムで飲んだグラスワイン


チーズの盛り合わせ(ドライフルーツ添え)です。

チーズの盛り合わせ(ドライフルーツ添え)


ケーキセットです。りんごパイですね。セットなので、紅茶を付けています。

パブタイムのケーキセット


本日のアイス。チョコアイスにしています。バニラアイスもありました。

パブタイムのアイスクリーム


現在の、ドリンク以外のメニューはこれだけです。ソーセージの盛り合わせも頼めばよかったかな。1組だけ、ビーフカレーを注文している人がいて、ウェイターから「夕食を食べていらっしゃらないのですか?」と聞かれていました。

そういう質問からも、既にパブタイムの食事メニューは実態に合わなくなっていて消滅したのだと想像がつきます。因みにカレーをオーダーした人は、全メニューコンプリートを狙っていました。

カシオペア紀行のパブタイムの食事のメニュー


さて、パブタイムを利用して1時間もしないうちにこのような状態になり、意外な結果となりました。この理由はどうしてなのでしょうか。

答えは、1人25万円もするツアーだという事です。しかも、大人の休日倶楽部で大々的に募集されており、要は、お金を持った50歳以上の高年齢層が今回のカシオペア紀行を利用したという事。見たところ、老人の参加が多かった印象です。写真は僕。追加で赤ワインも注文。

カシオペア紀行のパブタイムが空いている様子


年齢層が高いとなると、旅館でたらふくご馳走を食べてから列車に乗って、夜の10時くらいにまたまたパブタイムでお酒と軽食を腹に入れるなど、そんな事は若い人と違ってできません。

また、25万円のツアーだとマニアレベルの鉄ヲタではなくて、「何となく鉄道も好き」というライト層の乗車がほとんどです。そうなると、「何が何でもパブタイムを利用してやる!」と言う事も無く、結果的に平和にパブタイムを過ごす事が出来るのでした。

この点、数万円程度の値段で乗れる1泊のカシオペア紀行だと、鉄道ファンの乗車も多いはずで、その場合にはパブタイムの争奪戦になる事も考えられますから、事前にダイニングカーの入り口で並ぶ事も必要だと思われます。

添乗員さんがおっしゃるには、以前に、24時間カシオペア紀行に乗り通すツアーもあったそうで、その時はほとんどの客が鉄道ファンだったそうです。そういう時のパブタイムは極めて人気が高く、今回のような閑散とした状態とはまるで異なる世界になるようですね。

もしもパブタイムを体験しなければ死んでも死にきれないという人がおられるとしたら、高額の料金が設定されたカシオペア紀行に乗車すると宜しいでしょう・笑。


 



カシオペアの定期運行時代にパブタイムを利用した記録


本項は、以前の寝台特急カシオペア号でパブタイムに一番乗りして、食事にありついた時の記録となります。なお、大本のページは、カシオペアスイート・メゾネットタイプ乗車体験談になります。そちらのページを見て頂くと、上野駅発車から札幌駅到着までの全体の流れが分かります。

さて、タイトルに書いてある通り、カシオペアで一番の人気と言っても良い、食堂車のパブタイムに一番乗りして着席した時の動画になります。




実は、パブタイムに食堂車に行く予定はありませんでした。しかし、ルームサービスしてもらったカシオペア懐石御膳は1人前しか注文しなかったので、お腹が減ってしまったのです。

「なんかお腹空いたなあ」とつぶやいたところ、カシオペアスイートに乗車して元気になってる妻が、パブタイムに行こうよ!とノリノリになったのです。

基本的に私はサービスや経営についてうるさくて、乗客を立ちんぼにさせるなど、ラーメン屋でもあるまいし、利用する気が失せます。しかし、今回は妻が、

アンタ、このカシオペアは廃止されるかもしれないんでしょ? カシオペアのパブタイム、一度も行ったことないんでしょ? だったら並んででも行かないと! 代わりに私が行って、並んでおいてあげるわよ!!

という事で、心の底から凄い女だと思いつつ、妻はパブタイムが始まる予定時刻、9時45分の1時間前の8時45分に、個室を颯爽と去っていきました。

カシオペアスイートの乗客は、パブタイムメニューのルームサービスも頼めるから、それでいいんじゃない?と言ったのですが、「それではカシオペアのパブタイムを経験したことにならない!」との事で却下でした。

8時50分、ラインで「一番乗りゲット!」とメッセージが来ました・笑。早すぎないかと思いましたが、なんとその10分後に「もう5人来た」との事で、私が並びに行った15分前には、車端部まで長い行列になっていて、これじゃあとても着席は難しい、という状況でした。(下記写真)

カシオペアのパブタイムの行列


参考までに手前側の妻と話している人は、ご夫婦でカシオペアに初乗車されたという人で、寝台料金には食堂車での食事まで含まれていると思いこんで、カシオペアに乗車されて、そうではないと知って仰天したという夫婦です。(その思い込みに私は仰天でしたが・苦笑)

みどりの窓口に10時に並んでカシオペアの寝台券を買う時点で、そんな食事事情など知ってて当然だと思う人もおられるでしょうが、そうではない普通の人も、現実におられるんですね。この人の話したボヤキは、サービス業の何たるかを色々と考えさせられるような、示唆に富む話でした。

それはそうと、食堂車に着席できて、ご満悦の妻です・笑。健康な女性は、凄いですね。他にも着席できた人は、みな同じような笑顔でした。これぞ、究極の非日常空間ですし。

カシオペアのパブタイムに喜ぶ姿


さて、着席しても、何を注文するのか、実は決まっていませんでした。だいたい、食堂車を運営する日本レストランのホームページでさえ、全て掲載されているわけではないという、酷い状況です。(以下、以前のホームページに掲載されていた画像です)

カシオペアのパブタイムの代表メニュー


着席してから何を注文するのか妻と相談しながら決める。これはこれで、けっこう楽しかったです。数少ないメニューの中から、どれか2つを決めようとしました。

この当時のメニューについては、下記の動画でサラッと撮影しておきましたので、気になるところで動画を停止していただいて、確認してみてください。現在のカシオペア紀行のパブタイムのメニューは、既に前項で掲載した動画の中にあります。




悩んだ末にオーダーしたのは、カニのトマトクリームスパゲッティとビーフシチューと、カクテルのファジーネーブル、カシオペア限定ラベルの赤ワイン「ツヴァイゲルト・レーベ」です。写真を連続して掲載しますので、ご覧ください。

●カニのトマトクリームソーススパゲッティ

カシオペアのスパゲッティ


●ビーフシチュー

カシオペアのビーフシチュー


●赤ワイン「ツヴァイゲルト・レーベ」&ファジーネーブル

カシオペア限定ラベルの赤ワイン「ツヴァイゲルト・レーベ」


いや~~、もう夢のような空間ですね!!!

パスタが私が作るのとほとんど同じレベルだとか、ビーフシチューも温めただけだろうとか、そんな事はどうでもいいんです。普通程度の味でも、この空間で味わえることこそが、最高に幸せですね。

以前、北斗星のパブタイムを、開放型B寝台で居合わせた乗客と体験したことがあるのですが(その時は全く並ばないで食堂車に入れる幸せな時代だった)、その時とほとんどメニューが同じでした。

その時は、一緒に行ったオッサンが煮込みハンバーグをオーダー。このオッサンはとある有名料理チェーン店の責任者でして・笑、ウエイトレスを呼びつけて、「おい、これお前、食った事あるのか?セブンイレブンのほうが美味いぞ!」と文句言ってまして、そういう事があってハンバーグは一度食べていたので、今回は一番高価なビーフシチューを注文した次第です。

参考までにそのオッサンのセブンイレブン発言が気になって、内地に帰宅してすぐさまセブンに行ってセブンプライベートブランドのハンバーグを食べましたら、確かにセブンのほうが美味しかったというのは、今となってはとても印象に残る思い出です。

ただし!!お酒は手を抜くことはできない訳で、これがまた相当に口当たりが良くて、ワインなんかもレストラン・キハ(イタリアンコース)で飲んだ時以来の、気を抜くとガブガブ飲んじゃいそうなヤバいやつでした。

と、ふざけたような事書いていますけれども、そういうオチャラけた事を書きたくなるくらい、とにかくパブタイムを経験できて、嬉かったのです。

食堂車のスタッフさんも相変わらず親切で、パスタを運んできた時に、「写真撮りましょうか?」と声をかけてくださって、本当に幸せなダイニングカーでのひと時でした。

パブタイムに記念撮影


なお、私たちが食べ終わった時点で、もうラストオーダー終了でした。普通に頑張って食べても、パブタイムの時間は非常に短いです。

疲れるでしょうが、行列に並ばないとまずパブタイムには入れない、あるいは入っても食事のオーダーは終了して飲み物しか飲めない状況になりますので、十分注意しましょう。

そうそう、カシオペアスイートの乗客に関しては、パブタイムメニューをルームサービスしてもらう事も出来ます。これは食堂車のスタッフも全く教えてくれません・笑。

もしもパブタイムメニューを希望するも、行列だけは回避したいという人がおられたら、ルームサービスにすると便利ですね。パブタイムの混雑緩和にも一役買えることになりますし。


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カシオペア紀行に乗車する際には、団体旅行としての申し込みが必要です。主要なツアー旅行先をまとめたページが有りますので、そちらも参考にしてみてください。

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