52席の至福・リアル体験談、西武鉄道がこんなに素晴らしいとは思わなかった

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旅するレストラン52席の至福のリアル体験談・・・西武鉄道、凄いぞ!!

西武鉄道の「52席の至福」は素晴らしい、大いに評価したい


ここ数年の日本の鉄道業界の明るいトレンドとして、車内でゆったりと食事を摂る事の出来るレストラン列車のブームがあります。鉄道事業者としても、付加価値をつけることによって客単価を大幅に向上させられるので、儲かりにくい鉄道事業に対してプラスのインパクトが期待できます。

しかしレストラン列車と言えば、去年乗ってきた肥薩おれんじ鉄道ツアー(九州)だったり、レストラン・キハのように千葉県であっても千葉のはるか外れまで時間をかけて出かけてゆく必要がありました。・・・というか、そういうものだと思ってました。

が、西武鉄道が今回レストラン列車に乗り出したことで、池袋や新宿のような都心から、秩父や川越などの完全な日帰り圏内で、だれでも気軽に食堂車を楽しむことができるようになったという点で、非常に大きな出来事だと思います

52席の至福の車両デザイン
(画像は西武鉄道の52席の至福のホームページからお借りしました)


という事で、西武鉄道のおひざ元、所沢の市民であるワタクシとしては、これはもう、レストラン列車の大ファンのワタクシのために運行してくれたとしか思えぬ至福であると思いまして、西武旅するレストラン52席の至福に、早速申し込んで、夫婦二人で楽しんでまいりました。

なお、予約は52席の至福の公式ホームページからネットで行います。予約をすると出発の10日前までに、下記のようなパンフレットや乗車券(西武鉄道の1日フリー切符)が送られてきます。

西武鉄道・旅するレストラン52席の至福の乗車券や行程表、パンフレット


座席番号を記した行程表も含めて、52席の至福クリアファイルに入れられて送られてきますので、失くしたり忘れたりしないように、十分気を付けましょうね!

さて今回(2016年6月)、実際に乗車して受けた体験やサービスを、以下の4つの項目別にまとめましたので、興味のある所からご覧ください。今後52席の至福に乗車される際の、参考にしていただければと思います。

西武秩父駅入線から発車までの様子
52席の至福・まさに至福のディナーコースメニュー全紹介
車内の様子・車内で行われたライブの様子
大満足で下車・お土産までいただいた



 


西武秩父駅入線から発車までの様子


今回は、西武秩父駅から西武新宿駅を目指して運行される、52席の至福のディナーコースを申し込みました。ブランチコースとディナーコースの2種類がありますが、食事がより豪華なのはディナーコースなので、迷わずディナーを選択です。

またディナーコースは、6月の日の長い季節だと、ちょうどトワイライトタイムの風景を眺めることができます。平凡な山里の車内風景がトワイライトタイムには黄金色に輝いて、さらにアルコールが入ると恍惚とした感じにもなって、個人的に大好きだからでもあります。

特に、沿線風景に特段のビューポイントが無い西武鉄道の場合は、変に真昼に乗車するよりも、夕暮れ時から夜にかけて乗車したほうが、逆に風情を感じられて良いと思います。

下記は、17時20分くらいに西武秩父駅に入線した52席の至福の模様です。動画と写真と交えて、参考にして下さい。52席の至福に乗車するお客さんたち、みなさん大はしゃぎで撮影していました。こうやって大人が子供になった気分で電車の写真を撮るのも、良いものですね~。



西武鉄道・旅するレストラン52席の至福を思い思いに撮影する乗客の方々
印象として、半分以上は鉄道ファンでもなんでもなさそうな人たちばかりでした。そういう人たちを引き寄せてやまないのですから、グルメ列車おそるべし!

西武鉄道・旅するレストラン52席の至福と秩父駅で記念撮影
乗車するカップル、ご夫婦連れは、みな一様にこんな写真を撮ってました・笑。鉄道って、なぜだか分かりませんが、より濃く思い出に残るんですよね。車や飛行機だと、とてもこうはいかない。


車両のデザインは、なんだか不思議な感じです。と言うのも、一目で目立つほどの外観ではないからです。荒川の流れと秩父をイメージしたデザインですが、JR九州などで有名なデザイナーの水戸岡さんデザインの列車のように、見て一瞬で「あっ!」と声を上げるようなデザインではありません。

個人的には、もうちょっと目立った方が良いような気がしますが、全ての列車が水戸岡さんデザインのように目立つ必要も無いので、まあこれはこれで良いでしょうか。



西武鉄道・旅するレストラン52席の至福のヘッドマーク
元4000系電車らしい「顔」に、52席の至福のヘッドマークと、荒川をイメージする意匠。

西武鉄道・旅するレストラン52席の至福の改造されたドア外観
一部のドアの部分は開かないように固定されて、そこにも座席がしつらえられていました。一部の鉄道ファンが「これはハズレ席だろ!」とか面白がっていましたが、中に入れば全く違和感無いですし、なによりもこれから乗車する人に失礼な発言だと思いました。


発車の時間も迫ってきて、中に案内されます。待ちに待ったひと時で、非常にワクワクします。普段乗らない列車に乗るのは、とても良いものですね!




乗り込んでから発車まで10分もありませんでしたかあら、あっという間に出発です。通勤電車のように急速にスピードを出すことも無く、ゆったりゴトゴト揺られていきます。すぐに、何とも言えない気分になってきます。




ゆったりと走行するなかで、いよいよ次々と美味しいお料理が運ばれてきました。それについては次の項をご覧ください。


 


52席の至福・まさに至福のディナーコースメニュー全紹介


52席の至福のディナーコースの全メニュー紹介です。この項の最後に、お料理とドリンクのメニュー表を張り付けておきます。

●食前酒(こちらは無料で振る舞われます)
52席の至福ディナーコースの食前酒

●アミューズ:温かい海鮮茶わん蒸し
52席の至福ディナーコースのアミューズ、茶わん蒸し
これは見事でした。サクサクとした触感を出すために、サイコロ状にした長芋を入れているのが新鮮な感覚でした。茶碗蒸しには三つ葉なんかを散らしたくなりますが、オクラを散らすのも非常に良いです。絶品の味わい。


●前菜:至福の12種類の前菜
52席の至福ディナーコースの前菜
全体としては和の雰囲気を出しつつも、和洋中折衷の不思議な感覚になる前菜です。4つの名店がプレートの上で勢ぞろいした、まさにここでしか味わえない組み合わせです。

旅するレストラン52席の至福で飲めるビールの銘柄

52席の至福ディナーコースの前菜の数々
ビールを注文して、前菜をつまみにして一杯やります。キーンと冷えたプレミアムモルツが非常に美味い。(ビールを飲み終わってからは赤ワイン秩父ルージュと、白ワイン秩父ブランをそれぞれ頂きました。口当たりの良いワインでした)

旅するレストラン52席の至福で使われる食器のロゴマーク
ナイフやフォークなどの金属製品には、全て52席の至福のロゴマークが施されています。


●スープ:CHICHICON~武州和牛のWコンソメ
52席の至福ディナーコースのスープ
このCHICHICONってどういう意味なんでしょうね? 純粋な意味は、秩父コンクリート工業という会社の事なので、それをもじったネーミングなのかな? 秩父コンソメとかいう意味で。


●メイン:里芋リブロース巻き黒酢煮込みフカヒレ添え
52席の至福ディナーコースのメイン料理
メインは、ちょっと驚きました。てっきり肉団子かと思ったら、里芋に牛のリブロースを巻き付けて黒酢で煮込んだ料理でした。そのとろけるような不思議な触感は初体験です。黒酢で濃いめの味付けなので、添えられた淡白なフカヒレとの相性が抜群です。メインが中華料理と言うのも、この手のレストラン列車のコースディナーでは非常に珍しいことで、注目に値します。


●ごはん:鯛ご飯狭山茶漬け
52席の至福ディナーコースのご飯・鯛茶漬け
黒酢煮込みのこってり系メインディッシュの後は、純和風の鯛茶漬けです。最初はそのまま頂いて、その後に狭山茶をかけて召し上がるとの事。もう絶品、飲んだ後に最高ですね。秩父のお漬物が添えられていて、これもまた鯛茶漬けにピッタリ。


●デザート:ごまふぇ
52席の至福ディナーコースのデザート、ごまふぇ
白いコーヒーブランマンジェと黒胡麻と言う意味で、日本料理店LaBOMBANCEの人気デザートなのだそうです。胡麻とコーヒーの味わいが混ざった、何とも不思議なスイーツです。食後の紅茶またはコーヒーと共に味わいます。私はカフェラテで頂きました。


旅するレストラン52席の至福の4号車スタッフからの手書きのメッセージ
コーヒーに添えられえたシュガーなどのバスケットに入っていた、4号車担当クルーからのメッセージです。こういうちょっとした心遣いが嬉しいです。そういえば乗車した時に「お客様」ではなく、名前で呼ばれましたので、その点も素晴らしいなと感じました。


以上、52席の至福のメニューの紹介でした。和食の名店2店、フレンチの名店、中華の名店の合計4店舗の自信作が、ディナーコースで1つにまとまって、それぞれが実に見事な食べ合わせとなって提供されるのは、まさに至福です。

全国のレストラン列車の中でも、この短い乗車時間でこのようなコラボのお料理が提供されるのは西武鉄道だけですし、ここが大きな特徴でもあります。季節ごとに変化するメニューを、今後もぜひ楽しみたいなと思いますね。

旅するレストラン52席の至福のディナーコースのメニュー

旅するレストラン52席の至福のディナーコースのドリンクメニュー



それにしても、1両まるまるキッチンスペースに改造したのですから、西武鉄道の気合が分かります。この動画を見て頂くと、厨房の様子が分かります。IHヒーターが3つ、しつらえられていますね。



旅するレストラン52席の至福の厨房の様子


ただ、キッチンで盛大に焼いたり炒めたりする訳ではなさそうなので、この点ではJR西日本が送る、列車食堂としては世界最高レベルのダイナープレヤデスの域には達していません。(←厨房の様子を写真に収めていますので、ぜひ見て頂けたら!)

ここが今後のレストラン列車の課題かもしれませんね。食通を唸らせる列車にまで更なる高みを目指していけるのかどうか、そのあたりも追及してほしいなと思います。




車内の様子・車内で行われたライブの様子


車内がどのようになっているのかは、西武鉄道の52席の至福のホームページを見て頂くと、おおよそ分かると思いますので、ここではそれを補完する内容にとどめます。

下記は、西武秩父駅発車前の4号車の食堂車の4人掛け席の雰囲気です。この4号車は、大胆にも天井に杉の木の板材(埼玉県の西川材と呼ばれる)を使用しています。

なんと列車内に入ると、杉の木の天然の香りが漂っているんです。これには驚いたし、そんな列車は他にも無いので、感動しました。

旅するレストラン52席の至福の食堂車(4号車)



となりの3号車のキッチンから2号車食堂車(天井材が和紙で出来ている)、1号車のイベントスペースまでに様子は、下記の動画を見て頂くと、実際のディナーコース雰囲気も含めて、よく分かると思います。(ちょうどメインディッシュを作っているところですね)




1号車のイベントスペースは今のところ何も使われていないので、今後はいろんなアイデアを出して、楽しい催しが開かれるのではないかと思います。それにも期待ですね。

ところでイベントと言えば、車内でギタリストの方が、2号車、4号車の順でアコスティックミニライブを行って、全4曲歌ってくださいました。なんと、西武鉄道の応援ソングも作ったとの事で、これを披露した時などは大いに盛り上がりましたね・笑。歌詞が面白いですよ(下記動画)




このギタリストさん、名前はなんて言ったかな?チラシでも置いて下さったらあとから調べられるのに、それが無かったので、下車した時は完全に忘れました・笑。もっとご自分をアピールしなきゃ!

旅するレストラン52席の至福のディナーコースのミニライブのギタリストさんと記念撮影
最後の1曲は、個別のテーブルを回りながら記念写真に応じて下さるサービス精神。笑顔がめっちゃ素敵なギタリストさんで、応援したくなります。(が、プロフィールが分からん・苦笑)


最後に、鉄道ファン的に面白かった点。1つは飯能駅の駅員さん5人が、52席の至福のために、ビシッと決めのポーズをとって微動だにしなかったシーン。これは車内の方々がめちゃめちゃ喜んで、全員写メを撮りまくっていましたね・笑。

こんな何でもない事を「名物」シーンに仕立て上げることができるのですから、「沿線風景に何も見どころのない」西武鉄道であっても、十分にお客さんを喜ばせることができるのです。

しかもこのパフォーマンス、鉄道ファンだけが勝手に盛り上がるのではなくて、乗客全員が面白がるという点が、ミソです。そうじゃないとお客さんのすそ野が広がりませんものね。

飯能駅の職員が、旅するレストラン52席の至福を敬礼でお出迎え
じーっと見ていたら、「駅員って、こんなにカッコ良かったっけ?」と感動しました。


もう1つは所沢駅で、西武池袋線の路線から西武新宿線の路線に進入するところを前面展望できた事・笑。普段はこのように直通する列車は無いので、所沢市民としては密かに大いに楽しみで、「かぶりつき」していたんですよね。

ハッキリ言って鉄道ファンというか、単なる西武ファンのマニアックな楽しみにしかすぎませんから、西武民さんだけが下記動画をご覧ください。

スマホ撮影なので、暗いところを走行している部分はピントが合っていませんが、そういう部分は飛ばしながらご覧を。また、ギタリストさんライブ中だったので、彼の歌がビシバシ入っていて不思議な感じで所沢駅進入です。




(なお所沢市唯一で、所沢駅に出入りする西武池袋&新宿線の全電車をすぐ近くにトレインビュー出来るホテルは所沢パークホテルになります。所沢で宿泊の際はおススメです。)


という事で、ディナーコースの車内の様子でした。そうだ、52席の至福の車端部にあるプレートの写真です。こんな部分に、鉄道ファンは萌えますよね。

旅するレストラン52席の至福の車内の木製のプレート




大満足で下車・お土産までいただいた


スイーツまでしっかりと胃袋に収めて、すっかりほろ酔い気分になって終点が近づくと、下記のようなお土産品を頂きました。どうやらディナーコースだけは、お土産があるようです。

西武、旅するレストラン52席の至福のディナーコースのお土産


中身は、和装に詳しい女性なら誰でも憧れる秩父銘仙という織物をイメージした、秩父風呂敷にくるまれた「至福の紅茶ケーキ」です。秩父の水戸屋本店が作っているようです。旅が終わった翌日に頂きましたが、昨日の旅行の至福感が思い出されて、非常に良かったです。

旅するレストラン52席の至福のお土産の秩父風呂敷

52席の至福のディナーコースで頂いた至福の紅茶ケーキ
リュックに押し込んだら、ケーキの表面が取れちゃいましたが、そこはご愛敬ってことで。


それと、食堂車で使われていたゴム製のコースターもお土産で持ち帰って良いとの事で、頂いてまいりました。揺れる列車でもグラスが滑らない工夫がされています。自宅でもビール飲むときに使おうかなと思います。

52席の至福のコースター


以上、西武鉄道の旅するレストラン52席の至福のリアル乗車体験談でした。妻とともども、大いに満足しました。次は季節を変えて、ブランチコースに乗車したいです。

西武新宿駅に到着直前の、旅するレストラン52席の至福の厨房
すっかり片付けが終わったキッチンのカウンターから、西武新宿駅に到着する様子を、下記の動画に収めました。なんだか寂しいです。




そして土曜日の夜8時、比較的混雑する西武新宿駅に到着です。すぐに52席の至福は引き上げていきますが、わずかな時間に、乗務員さんにお願いして写真を撮ってもらいました。

忙しい合間なのに、頭が下がるほどのサービスの良さで、こういう事で旅の思い出が増幅されるんですよね。西武鉄道、見事としか言えません!

西武新宿駅に到着した旅するレストラン52席の至福の前で記念撮影


西武新宿駅では、変わった列車が到着したものですから、多くの人が車内を覗き込んで、写メを撮りまくってました。それらの多くの方々が、このユニークなレストラン列車「52席の至福」に乗車されて、楽しい思い出を1ページ増やしていただくと、西武が余計に好きになった西武ファンとしては、ただただ嬉しいですね。

(鉄道ファン以外はどうでも良い話ですが、以前に特別なトワイライトに乗車した時に乗っておられた、鉄道ジャーナリストの中嶋さんが、今回も乗っていました。超奇遇な事です。ははは。)



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