廃止を免れた名鉄蒲郡線の旅

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衣浦臨海鉄道と名鉄蒲郡線の旅(その2)・廃止を免れた名鉄蒲郡線の旅

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は名古屋近郊小旅行編、2015年10月29日(木)の衣浦臨海鉄道貨物列車撮影と、名鉄蒲郡線の旅です。


●名鉄路線図より、西尾線と蒲郡線




偶然ですが、この日、10月29日に西尾市役所で名鉄西尾線と蒲郡線の西尾~蒲郡間(通称西蒲線)の対策協議会があり、2020年度までの存続が決まったそうです

2008年に名鉄が存続困難を表明、2010年度から行政の支援で存続しているとのこと、これらは翌日の新聞報道で知りました。


衣浦臨海鉄道碧南線で貨物を撮影(→前のページ)
⇒廃止を免れた名鉄蒲郡線の旅(このページ


 


名鉄蒲郡線の旅、吉良吉田から西幡豆へ


吉良吉田駅は有人駅で、券売機で切符を購入、自動改札機で入場してから、更に蒲郡線専用改札口で自動改札機を通ります。蒲郡線はICカード「マナカ」が非対応のため、ここで精算が必要になります。



【乗車データ】
・吉良吉田12:00→西幡豆12:07 モ6209 2両

⇒参考:蒲郡市の鉄道の見えるホテルならば、蒲郡ホテルがあります


名鉄吉良吉田駅の外観
(名鉄吉良吉田駅)

吉良吉田駅に停車中の名鉄6000系
(吉良吉田駅の蒲郡線ホーム。右奥が蒲郡方面。その昔は、碧南行のホームでした)

吉良吉田駅から旧・三河線方面を望む
(振り返って西の方を望むと、少しだけ旧三河線の線路が残っていました)


12:00発の電車で、西幡豆駅まで乗車してみます。30分毎の運行で、利便性はまずまずですが、この電車の乗客は僅か5名程。対策協議会で、西尾市の副市長が「規模に見合う設備への転換も存続の鍵となる。」と話したそうで、的を射ているように感じつつも、具体的な方策が思いつきません。(私が悩んでも仕方のないことですが・・・)

ディーゼル化が思い浮かびますが、費用対効果があるのかよくわかりません。運行本数の削減は避けたいところですが、日中に関しては検討せざるを得ないでしょう。

次の三河鳥羽駅で吉良吉田行と交換。その次の西幡豆駅で下車します。この駅には古い駅舎と交換設備があります。一昔前の名鉄のローカル駅の雰囲気が存分に残っています。駅周辺は昔ながらの住宅街でお店もありますが、人影はありません。自動車は時折通りますが。

西幡豆駅駅外観
(西幡豆駅駅舎。無人駅です)

名鉄蒲郡線などの廃止を回避するための看板
(西幡豆駅にて)

西幡豆駅を発車した吉良吉田行6000系
(西幡豆駅を発車した吉良吉田行(12:31))


東幡豆あたりをブラブラして、そして終点、蒲郡へ


西幡豆駅から170円の切符を買って、隣の東幡豆駅まで電車に乗ります。お客さんの数は、先ほどと同様です。東幡豆駅は少し大きめの駅舎があります。

平成の最初の頃まで、三河湾の島が名鉄運営の「猿島」「うさぎ島」という観光施設となっており、この駅の近くから航路がありました。

しかし今は広めの駅前広場がその面影を残しているのみです。私も幼少の頃、祖母に連れられて来たことがありますが、電車に乗ったこと以外は全く覚えていません。

東幡豆駅外観
(東幡豆駅。ここも無人駅)

吉良吉田側から東幡豆駅ホームを撮影
(吉良吉田側から東幡豆駅ホームを撮影。交換駅です)

東幡豆駅近くの海岸
(東幡豆駅から徒歩3分程で海岸です。絶好の「駅弁とビール」スポットです)

妙善寺、別名「中風除け寺」「かぼちゃ寺」
海岸にある妙善寺、別名「中風除け寺」「かぼちゃ寺」。冬至には「かぼちゃしるこ」が参拝者に振る舞われるそうです(愛知県内ではそこそこ知られています。)


東幡豆駅から終点の蒲郡駅まで乗車。途中、列車交換した西浦駅から少しずつお客さんも増えましたが、それでも十数名。日中は輸送力過剰のような気がします。

30分毎の運行は3編成必要ですが、これを45分毎の運行にすれば2編成で済みます。安易な運行本数削減は乗客離れを招きますが、検討の余地はありそうです。

名鉄吉良吉田駅と蒲郡駅の硬券入場券
(蒲郡線の有人駅は両端の2駅のみ。硬券入場券も発売しています)


【乗車データ】
・東幡豆13:11→蒲郡13:31 モ6210 2両



東海道本線で、壺屋の「稲荷寿し」


蒲郡駅改札口横のうどん屋は豊橋駅弁の壺屋が営業しているので、1種類ですが「稲荷寿し」を売っています。ビールも購入し、「駅弁とビール」を目論みますが、なんと!東海道本線が隣の三河三谷駅での貨物列車故障で、運転見合わせとなっています。

運転再開の見込みは立っていないとのことですが、人身事故とか脱線ではないので、復旧までそれほど時間はかからないと考え、ホームに上がります。

しばらく待っていると、上り普通列車が運転を打ち切り、急遽、下り普通列車岐阜行として運転するとのこと、早速乗車します。

他のお客さんは快速の運転再開を待つのか、それともホームが違うので気が付いていないのか、ガラガラのまま発車。無事、ゆったりと「稲荷寿し」とビールをいただくことができました

「稲荷寿し」(520円・豊橋駅の壺屋)
「稲荷寿し」(520円・壺屋)


濃厚な味の油揚げが美味しく、私の中では稲荷寿しの最高峰です。しかしジューシーさが故に、気を付けないと輸送中に事故が起きやすいです。


【乗車データ】
・蒲郡13:52頃→名古屋15:15頃 クハ312-16 4両

(おしまい)


参考島氏永駅近くの撮影地で名鉄電車を撮影
参考廃止なの?名鉄広見線を撮影する
参考名鉄、ありがとうデキ記念撮影会 in 舞木(まいぎ)検査場


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